
大阪医科薬科大学 整形外科教授 根尾昌志先生
独自の視点と卓越した才能を持ち、それぞれの分野の最前線で活躍する医療界のリーダーたち。彼らはどんな道を歩み、現在の活躍に至ったのか。連載「リーダーの履歴書」では、注目すべきリーダーたちがアウトプットしてきた論文を紹介しながら、彼らの思考の源泉に触れていく。
今回の「リーダーの履歴書」には、大阪医科薬科大学 整形外科教授 根尾昌志先生にご登場いただきます。
#01 AWガラスセラミック研究での頓智
人工材料の難解な研究に挑む
大学院生となった根尾先生に与えられたテーマは、教室をあげての人工材料に関する研究でしたが、専門家も無理だろうという技術的な難しさがありました。そこで根尾先生は、山室教授に頓智と揶揄されるような、革新的アイデアを思いつきます。

#02 教科書が間違っていた椎骨動脈走行
世界のトップでもわからないことがある
臨床的疑問をもち、京都大学へ戻られた根尾先生。大学では脊椎を専門とし、議論を重ねるうちに教科書が間違っていることがわかります。そして、脊椎TOPジャーナルに論文を投稿してみると、reviewerも教科書どおりにしか理解していないことに気がつきます。

#03 ガイドラインを守るのではなく作る
医師や医療の底上げをする理論を研究で構築していく
大阪医科薬科大学の教授に就任し、新しい環境へ挑戦する根尾先生。環境の変化や文化の違いに戸惑いながらも、言われたことを守っているだけではダメで、新しいことをやるのが研究。その考えが徐々に浸透していき、研究アイデアが盛んに生み出される教室となります。

こちらの記事は2021年6月にQuotomyで掲載したものの転載です。