
東京慈恵医科大学整形外科主任教授 斎藤充先生
独自の視点と卓越した才能を持ち、それぞれの分野の最前線で活躍する医療界のリーダーたち。彼らはどんな道を歩み、現在の活躍に至ったのか。連載「リーダーの履歴書」では、注目すべきリーダーたちがアウトプットしてきた3本の論文を紹介しながら、彼らの思考の源泉に触れていく。
今回の「リーダーの履歴書」には、東京慈恵医科大学整形外科主任教授 斎藤充先生にご登場いただきます。
#01 自作でコラーゲンの未熟、成熟、老化を解析する装置確立
大学院で誰も注目していなかったコラーゲンの研究を始める
大学院に進学した斎藤先生は、ゲノム研究で同僚が華々しく活躍する中、誰も注目していなかったコラーゲン研究をするようになります。そして、異なる分野の知見を掛け合わせて、コラーゲン架橋とAGEとの関連に着目し、今後の研究の基盤となるhigh-performance liquid chromatographic-fluorescenceを自分で作ります。その努力の源にはサッカー部で培った体力・胆力がありました。

#02 コラーゲンの老化マーカーによる骨折リスク解明
何かおかしいは絶対におかしい
臨床現場で診療を行いながら骨質の研究を続ける斎藤先生。臨床データを用いてAGEと骨折との関連を明らかにしていきます。夜と週末の時間を使い基礎研究を続ける斎藤先生の感じる、手術をして患者さんに喜んでもらう臨床的達成感とは全く別の基礎研究の喜びとは?

#03 骨質に関するコラーゲン架橋構造のレビューが世界中で引用
世界のフィールドで戦うスパイクとユニフォーム
世界で活躍する斎藤先生。国際学会でのシンポジストとなったことをきっかけに、大御所Ego Seeman教授から連絡を受けます。
「レビューを書いたことはあるか?」
それは名誉あるInvited Review Articleのオファーでした。
斎藤先生の論文作成に対する想いとは?

こちらの記事は2020年12月にQuotomyで掲載したものの転載です。