第65回九州リウマチ学会
3月10日
15:00~15:00
座長 / 新納 宏昭 (九州大学大学院医学研究院 医学教育学講座 教授)
※チェックすると外部URLが表示されますのでイベント参加方法をご確認ください。
(株)クオトミー主催・共催の場合は参加URLが表示されます。
イベント内容
2023年3月11日(土曜日)、12日(日曜日)の2日間、福岡市のアクロス福岡におきまして第65回九州リウマチ学会を開催させていただきます。伝統ある本学会を担当させていただき大変光栄に存じております。 交通利便性に長けた福岡ですので多くの先生方のご参加を期待していますが、なかなか終息の兆しのみえない新型コロナウイルス感染症の状況から、現地発表とWeb発表のハイブリッド開催を予定しています。ただ、発表者と座長には基本的に現地での参加を是非お願いしたいと思っています。 今回のテーマですが、「リウマチ性疾患の最適化医療を目指して」としました。関節リウマチ(RA)をはじめとするリウマチ性疾患の病態が明らかとなり、われわれは分子標的薬という新たな武器を手にしました。その一方で、ヒト病態の不均一性に基づく治療効果の個人差も明らかとなってきました。医療経済的な観点からも、従来のone-size-fits-all型医療から個々の患者病態を踏まえた最適化医療(precision medicine)を目指す必要があります。 主題としては、 主題I リウマチ性疾患治療薬の使い分け 主題II ライフステージに応じたリウマチ性疾患診療 主題III 整形外科的D2T RAの治療戦略 主題IV 診断・治療に苦慮した症例より学ぶ の4つといたしました。 主題Iのリウマチ性疾患治療薬の使い分けでは16演題が集まり、様々なリウマチ性疾患に対する最適な治療について発表いただきます。主題IIのライフステージに応じたリウマチ性疾患診療では11演題が集まり、妊娠・出産・高齢化・合併症などの様々な状況を踏まえたリウマチ性疾患の治療について発表いただきます。RAに対する内科的治療の目まぐるしい進歩の一方で、整形外科的治療を要する症例は未だに存在します。主題IIIでは4演題が集まり、整形外科的D2T RAの治療戦略について発表いただきます。最適化医療の発見の鍵はしばしば個々の症例の経験から得られることがあります。主題IVでは、診断・治療に苦慮した症例より学ぶとさせていただき22演題を発表いただきます。これら以外にも今回のテーマに相応しい多くの一般演題として46演題いただきました。また、初期研修医セッションでは11演題を応募いただきました。その中から研修医優秀賞と指導者賞を選出いたします。おかげさまでトータル110演題の登録をいただきました。誠にありがとうございます。 今回の学会の特別講演は、北海道大学の渥美達也先生にお願いしています。全身性エリテマトーデスの第一人者である渥美先生に「全身性エリテマトーデスの臨床:ガイドラインと治療の実際」というタイトルでご講演いただきます。 十分な感染対策を講じた上での開催にはなりますが、多くの皆様のご参加と活発な討論で学会を盛り上げていただくことをお願い申し上げます。 第65回九州リウマチ学会 会 長 新納 宏昭 (九州大学大学院医学研究院 医学教育学講座 教授)